BB−1(番外編)

 これまでMPMとしてペーパーロボットのキットを販売してきましたが、なか

なか完成したというお話は聞けていません。多くの方に動くメカ二ズムの面

白さや楽しさを知っていただけないかということで、MPMをキット化してきた

のですが、この状況では動くメカの面白さを伝えるどころか、私の独りよがり

になってしまっているのではないかという思いもあり、より容易に楽しめる方

法はないかと考え、思いついたのがBoard Botです。

 ではBoard Botとは?ということですが、以前MPMにおいて、ギアをレー

ザーカットで製作した際、手作りのギアよりも製作の精度が高い分、組立の

マージン等も大きくなることを経験しました。そこで各部品をレーザーカットで

製作すれば、かなり容易に組み立てられるものになるだろうと考えました。

レーザーカットした部品だけで構成できるように、数ミリ厚のA4サイズの薄

板で部品を構成するというコンセプトで設計してみました。当初は材料として

厚紙、アクリル板、木材等も考えていたのですが、まずは最も扱いやすいと

思えるMDFで作ってみることにしました。MDFとは、中密度繊維板というこ

とで木質繊維を原料とする成形板(ファイバーボード)の一種とありますが、

まあ木材を細かく砕いて樹脂接着剤で板状に固めたものということです。木

目等の方向性のない木材として使えるので扱いは楽だろうと考えました。ま

たMDFはレーザーカットに適した材料としてもよく使われているようです。と

りあえずMDFも木材扱いなので、木製の回転軸も含めてすべて木ということ

でWood Botという呼び名もあるかなと思ったのですが、アクリルで作る

Acry Botというのも綺麗そうなので作ってみたいと思ったので、それらを総

称する意味で板状の材料から作るロボットという意味で、Board Botという

名称にしてみました。

 能書的にはいろいろありますが、メカ的にはMPMのPRシリーズを引き継

いだもので、BB−1はPR−XをBoard Bot化して試作したものです。動

力はMPM同様ゴム動力となっています。実際組み立ててみると、ほとんど

そのまま組むだけで動くようになり、調整が必要なのは歯車間のバックラッ

シュと、ガンギ車と天賦の爪の掛り外れの調製ぐらいでした。それも加工精

度が高いため、MPMと比べればかなり容易だと思えます。少なくともMPM

のように部品をゼロから作る必要はないということです。まあそれが良いか

悪いかは別の話としてですが・・・。ど〜も自分で書いていながら後ろ向きな

発言に終始しているようにも思えますが、私的にはMPMが究極的な面白さ

だと感じているのです。しかしそれがほとんど誰にも作れないのでは意味が

ないとも思っているということから、こういう発言になってしまっているというこ

とですかね・・・。まあつまらない自己分析をしても始まりませんが、Board 

Botを通して動くメカニズムの面白さを多くの方に感じていただければと思っ

ているのは確かです。ということでまずは、Board Bot試作1号機をご覧く

ださい。

 ちなみに今回は材料としてMDF Boardを使っているということで、

Decaying Machineの範疇にあり、紙もMDF同様木材の繊維質から作ら

れているという意味からMPMのページに掲載しています。ちなみにこの後

アクリル材でも作ってみたのですが、見た目は独特の美しさがあって捨てが

たいのですが、接着が微妙でどうしたものかと思っています・・・。

 

 まずは、動画で歩行の様子と各部の動きをご覧ください。

 

 

     

  

 

 

 

 

         

 

 

 

         

 

 

 

 
     画像をクリックすると動画をみることができます。 

 

         

 

 

 

 


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