電動木偶弐
e-DEKU Two
 

 

 

 

 

 木偶とは、辞書によると木彫りの人形、または人形とあります。ここでは木製のからくり人形と定義?しています。電動木偶壱とは、その木製のからくり人形を電動化(モーター駆動)したものの弐号機という意味です。電動木偶弐は、紙ロボット8号機Paper Sweeperを電動木偶化したものです。当時「Paper Sweeper」の製作に至った動機を次のように書いていました。          巷ではロボットクリーナーなるものが流行中ということで私も参戦してみることにしました。発想の原点は、ハインラインのSFThe Door into Summer」に出てくるHired-Girlです。SFでは、大きなゴミを拾うハンドが付いた箱型のノンヒューマノイドタイプということでしたが、それでは味気ないので、ここではその名前のHired-Girlから連想するカタチ(特に腰のくびれ?)にこだわって、ヒューマノイドタイプにしてみました。
 動作としては、箒でゴミを掃き集めながら前進していくというもので、茶運紙人形と同様に車輪走行タイプとなっています。メカ的には、クランクで箒を左右に振って掃く動作を行い、それに合わせて掃く方向の時は箒を床まで下げ、戻す時は箒を持ち上げる上下動作を連動したカムで行っています。また二度掃いて一歩?前進する動作を1サイクルと考え、箒の2往復する動作を ギヤを介してゼネバ機構で4分割し、箒を2度目に戻す動作に合わせて間欠的に前進するように設定しています。箒を振るためのクランク軸と車輪軸を直行させる必要からクラウンギヤを使い、このような各軸のレイアウトとしました。また箒で掃く動作に合わせて腕を振るように、右腕の肩関節部には回転軸を二つ設けて偽装動作をスムーズに行えるようにしてあります。また電動木偶化するにあたり当時紙ロボットのゴム動力では走行距離が短くて実現できなかった走行軌跡の制御を追加しました。車輪軸から1/10の減速比で取り出したカム軸を設け操舵輪のそうだ角をコントロールしています。車輪軸1回転で4ステップ前進するので、カム軸1回転では合計40ステップ前進することになります。これを直進走行と半円走行を交互に2セット行うようにし、基本的にはトラック状の走行軌跡を描くように設定しています。またここで左右の半円状の半径を変えることにより直線走行部が次第にずれるようにし、トラックの幅で一定領域を清掃していくようにカム形状を設定しています。とは言え走行する床の状態により方向転換が常に正確にできるとは言えずそれなりの領域を清掃するに止まっているのも事実ではあります・・・。それを補正すべくカムを交換できるようにしてあります。
 

 

       
       
 

 

       

 

         

 

 

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(工事中)

 

 
 
   
 
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