PR−VB
(battle type)
前今年2月に二足歩行ペーパーロボットPR-Xをこれまで作ってきた摺足歩行
ロボットの延長線上で思いがけず作ることができ大喜びしていました。しかし時間
がたつにつれ、摺足歩行ロボットの完成形と考えていたPR-Vのことを思うと何か
スッキリしませんでした。そこでPR-Vに摺足歩行の特徴である重心移動のなくバ
ランスの良い歩行を生かした、新しい機能を付加できないかと考え始めました。
それは、全く新しく設計するのではなく、現在のPR-Vをそのまま生かしたレベル
アップという観点で考え、本体には負荷を大きくしないように、スイッチ機能を付加
するレベルにし、追加するユニットに動力等は内蔵するという方向で考えました。
どんな機能にするかということについては、いろいろと考えてみたのですが、子供
の頃からロボットというと どうも戦うイメージが頭から離れず(成長できていません
ね)、それではと歩きながら何か銃器を掃射するようなイメージで考えていたところ
ここ10年ほど前から私たちが子供の頃よく作って遊んでいた輪ゴム銃が静かな?
ブームになっていたことに思いつきました。元々ゴム動力で動いているペーパーロ
ボットとも相性がいいだろうということで輪ゴム銃に決めました。しかしMPM的には
普通の輪ゴム銃では面白くないと思いガトリング銃にしてみました。銃身の回転は
ゴム動力としてガトリング銃に内蔵して、その回転ストッパーを本体側から操作すれ
ばそう大きな負荷にはならないだろうという構想です。とは言えガトリング銃は厳密
に言うと、複数の銃身を回転させながら弾丸の装填と発射を連続して繰り返す構造
なのですが、輪ゴム銃ではそこまでできず、銃身を回転させながらあらかじめセット
した輪ゴム弾を発射するのみに止まっていますが、そこは大目にみてください。
まずガトリング銃を作り始めたのですが、その見込み甘さと輪ゴム銃の奥深さを今
更思い知らされ、せいぜい2〜3週間と考えていた製作期間が、3度の構想設計の
変更と5度の作り直しの末、3ヶ月近くかかってやっと現状レベルとなりましたが、最
終的には更なる小型軽量化をしたいと考えてはいます。
一方本体の方は、脚部の平行リンクを駆動しているクランクの歯車に、ゼネバ機
構を組み込んでカムを回転させ、ガトリング銃の回転ストッパーを押し込んではずす
機構としました。こちらの方は、ゼネバ機構の負荷が増えた分本体の動力ゴムを強
化しましたが、問題はないだろうと考えています。
いずれ輪ゴムガトリング銃と、その発射機構はPR-Vのオプションとしてまとめた
いと考えていますが、まずはその動作の様子を動画でご覧ください。
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