ＨＡＮＡを見てニヤリとすることがよくある。

いかにも楽しげな　お尻を振ってちょっと飛び跳ねるような歩き方

すれ違う人の顔を一人一人見上げるしぐさ

そして舌を出して目を細めると、まるで笑っているとしか思えないような顔

そうスタッフォードシャーブルテリアとは笑う犬なのです。

投げたボールにＨＡＮＡが突進して行く様子を見ると

知らない人はその見かけからは想像できない俊敏さに驚いた顔をする。

繰り返し突進したり飛びついたりしているＨＡＮＡを見ていると

やがてその体が決して太っているわけではなく

筋肉の塊だったことに気がつく。

そしてそこまでしなくてもと思えるほどの勢いのスゴサに

自然とおかしさがこみ上げてきてニヤリとしてしまう。

またＨＡＮＡのハチキレそうな体をなでると

ちょっと見はかなり硬そうに見えるそのブリンドルの短毛が

実は思った以上に軟らかく、ルーズな皮膚と相まって

まるでぬいぐるみでも触っているような

その見た目とのギャップに何故かおかしさが沸いてくる。

そうスタッフォードシャーブルテリアとは笑いを誘う犬でもあるのです。

ＨＡＮＡと呼びかけると、急ぐ風もなくスタスタとやってきて

くるりと背を向けて人の足の上にちゃっかりお尻を載せて座り込む。

まるで肩でも揉んでよと言わんばかりの態度で

例の笑ったような顔で振り向いて見上げる。

この犬は あまり正対して座ることがないような気がする。

それは主人に従って生きていくというよりは

主人と同じ方向を向いて生きていく

そうスタッフォードシャーブルテリアとは家族となって生きていく犬なのです。